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仕事が好きな母親はなぜ後ろめたさを感じるのか|子育てとキャリアの葛藤構造

  • 1月30日
  • 読了時間: 5分

更新日:2月27日

子育てと仕事の両立に悩む女性は多い。

ただ、その悩みは「忙しい」「時間が足りない」といった話だけでは終わらないと感じています。

特に、仕事が好きで、成長意欲もある母親ほど、
表には出しにくい「後ろめたさ」や「違和感」を抱えやすいのではないでしょうか。

子どもを大切にしながら働いているはずなのに、
なぜキャリアに停滞感や、説明しづらい罪悪感が生まれてくるのか。

この記事では、その背景にある思考の構造を、私自身の実感も交えながら整理していきます。

子育てと仕事の両立に悩む女性の思考と内省を表現したイメージ
子育てと仕事の両立に悩む女性の思考と内省を表現したイメージ


合理的な選択をしているのに、納得感が残らない理由


今の働き方は、合理的だと感じる場面が多くあります。

時間の融通がきく。
家庭との相性も悪くない。
子どもの成長段階を考えれば、無理のない選択だと思います。

頭では、そう理解しています。

それでも、どこかで「このままでいいのだろうか」という問いが消えません。

大きな不満があるわけではない。
生活が破綻しているわけでもない。

それなのに、成長している実感が薄い。前に進んでいる手応えがない。

この納得のなさが、じわじわと残ります。


なぜ仕事が好きな母親ほど後ろめたさを感じやすいのか


仕事に惹かれる。
新しい話に興味が湧く。
次の可能性を考えると、気持ちが少し前を向く。

そうした感覚が出てくるたびに、ふと、こんな問いが浮かびます。

「今、それを考えていていいのだろうか」

誰かに言われたわけではありません。
ただ、仕事への関心や成長欲求を前に出しすぎると、
どこかで「ズレている」と自分自身が感じてしまう。そんな自分をに気付くことがあります。

仕事が好きであること、母であること、妻であること、が対立するもののように扱ってしまっている。
トレードオフの関係がある、と思ってしまっているんですね。

その中で、自分の関心や欲求を抑えれば抑えるほど、後ろめたさや納得できない感覚が残っていく。

この感覚は、愛情の問題というより、前提の問題なのではないかと考えています。


「安定」と「成長」が二項対立になってしまう構造


ここで起きているのは、感情の揺れというより、
思考の構造的な問題なのではないかと思っています。

安定を選ぶと、安心は得られます。
一方で、成長の実感が薄れていく。

成長を選ぶと、エネルギーは上がります。
その代わり、罪悪感がついてくる。

どちらも間違ってはいない。
ただ、どちらを取っても100点にはならない。

この状態にいると、「どちらを選ぶべきか」という問いを
何度も繰り返すことになります。

ただし、この問いに答え続けても、
違和感が解消されることはあまりないのでは?とようやく思い始められたと思っています。

なぜなら、問題は選択そのものではないと思うからです。


キャリアの迷いは選択ではなく前提の問題


「今の仕事を続けるか」
「次に動くべきか」

こうした問いは、分かりやすく、答えを出しやすい問いです。

しかし、その前に置かれている前提が曖昧なままだと、
どんな選択をしても、納得感は生まれにくくなります。

ここで一度、立ち止まって考えたいのは、次の問いです。

「私は、母でありながら、どんな成長カーブで生きたいのか」

難しい問いですよね。

しかしこの前提が言語化されていないと、
合理的な選択をしているはずなのに、
心だけが置き去りになる・・・という状態が起きやすくなるのだと思います。

私は、この問いに対して、
すでに明確な答えを持っているわけではありません。

むしろ今も、試しながら、考え直しながら、
少しずつ前提を置き直している途中です。

ただ一つ言えるのは、この違和感や後ろめたさを、
「考えなくていいもの」として脇に置くのは違う、
ということ。

仕事と子育てのバランスに、
誰にとっても通用する正解はありません。

だからこそ、自分が何に迷い、何を手放せず、
どんな前提で判断しているのか。

その過程ごと、共有していきたいと考えています。

私自身がまだ模索中だからこそ、
このテーマを言語化し続ける意味があると思っています。


後ろめたさは、ズレを知らせるサイン


仕事が好きな母親が感じる後ろめたさは、
決して何かを間違えているサインではありません。

それは、今の生活と、自分の内側にある欲求の間に、
小さなズレが生まれていることを知らせる感覚なのだと思います。

無視すれば、日常は回ります。
押し込めば、しばらくはやり過ごせます。

ただ、そのズレは、静かに蓄積されていきます。

だからこそ、一度立ち止まり、
自分がどんな前提で判断しているのかを整理する時間が必要になるのだと思います。


次の一歩:判断の前提を整理する


もし、
  • 判断はできているのに、納得感がない
  • 生活は安定しているのに、手応えが薄い
  • 「このままでいいのか」という問いが消えない

そんな感覚があるなら、選択肢を増やす前に、
判断の前提を整理してみる価値があります。

EnVokrossのセッションでは、「何を選ぶか」ではなく、
「どんな前提で選んでいるか」を言語化するところから扱います。

前に進むために、あえて立ち止まる時間を持ってみませんか。



 
 
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